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カレンダーブロック

仕事用と個人用のように複数のカレンダーを使い分けていると、片方だけを見た相手には埋まっている時間が空きに見えてしまう。カレンダーブロックは、あるカレンダーの予定を別のカレンダーへ「予定あり」として自動でコピーし、多重予約を防ぐ機能。

何のための機能か

仕事用と個人用、会社 A と会社 B のように複数のカレンダーを持っていると、相手が見られるのはそのうちの1つだけ、ということが起きる。他方のカレンダーが埋まっていても相手には空きに見えるので、同じ時間に別の予定を入れられてしまう。

カレンダーブロックは、選んだカレンダー(コピー元)の予定がある時間帯を、別のカレンダー(コピー先)に「予定あり」という名前の予定として自動で作る。相手からは埋まっている時間として見えるようになり、多重予約を防げる。コピーされるのは時間帯だけで、タイトル・場所・説明・参加者といった中身は一切写らない。何の予定かは相手に伝わらない。

コピー元とコピー先は別の Google アカウントでもよい。kichijitsu に両方のアカウントを登録してあれば、アカウントをまたいでブロックできる。アカウントの登録ははじめかたを参照。

ルールを作る

「どのカレンダーの予定を、どのカレンダーに、どう写すか」の1組をルールと呼ぶ。ルールはいくつでも作れる。

  1. 設定を開く

    アプリ右上の設定(歯車アイコン)を開き、「カレンダーブロック」セクションの「予定のブロックを設定」を押す。「予定のブロック」の画面が開く。閉じるときは右上の × か Escape キー、画面の外側をクリックでもよい。

  2. コピー元を選ぶ

    「ルールを追加」の「コピー元(複数選択できます)」で、埋まっている時間を知らせたいカレンダーを選ぶ。アカウントごとにカレンダーが並ぶので、名前の左の枡を押して選ぶ。複数選んでよい。

  3. コピー先を選ぶ

    「コピー先(1つ選びます)」で、「予定あり」を作る先のカレンダーを1つ選ぶ。同じカレンダーをコピー元とコピー先の両方にはできないので、片方で選んだカレンダーはもう片方では選べなくなる。

  4. コピーする内容を選ぶ

    「コピーする内容」で「予定あり」か「不在」を選ぶ。通常は「予定あり」でよい。「不在」は Google Workspace のアカウントでしか使えない制限があるので、「不在」を選んだときを読んでから選ぶこと。

  5. 保存する

    「ルールを保存」を押すと、上の「設定済みのルール」に「コピー元 → コピー先」の形で1行増える。行の右端の × を押すと確認が出る。同じ組み合わせをもう一度作りたい場合は、ルールを追加し直す。

ルールとして保存されるのは、次の項目だけ。

項目 内容
コピー元 アカウントとカレンダーの組。複数持てる。
コピー先 アカウントとカレンダーの組。1ルールにつき1つ。
コピーする内容 「予定あり」または「不在」。
不在のフォールバック記録 「不在」を選んだが Google 側が対応しておらず「予定あり」で作った、という事実。ルール一覧の注記に使う。

ルールはログインしている本人(プロファイル)に紐づいてサーバーに保存される。使う端末が変わっても同じルールが効く。予定の中身がサーバーに保存されることはない — 保存されるのはカレンダーの ID と、どの予定にどのコピーが対応するかという ID の対応表だけ。詳しくはデータの扱いを参照。

コピー先に何が作られるか

ルールが動くと、コピー先のカレンダーに次のような予定が作られる。

  • タイトルは「予定あり」で固定。元のタイトルは使わない
  • 時間帯は元の予定と同じ。終日の予定は終日のままコピーされる
  • 場所・説明・参加者・添付などは写さない。空のまま
  • 公開範囲は非公開。空き時間の判定では「予定あり」として扱われる

kichijitsu の画面では、この自動生成された予定の隅に小さく「自動」と表示される。クリックすると「他のカレンダーの予定から自動でブロックされた時間です」と出る。自分で作った予定と見分けるための印。

この予定は kichijitsu 上では編集できない(編集の導線が出ない)。中身はルールが管理しているので、直すときは元の予定を直す。

いつ反映されるか

コピーの処理はサーバー側で動く。kichijitsu を開いていなくても追従するので、アプリを閉じた状態で入った予定もブロックされる。

きっかけは次の2つ。

  • Google からの変更通知 — コピー元のカレンダーに変更が入ると Google から通知が届き、それを受けて処理が走る。通常はこちらで数十秒以内に反映される
  • 定期チェック — 通知が届かなかったときの保険として、kichijitsu を開いている間はおよそ10分ごとに変更の有無を確認する

対象になるのは1日前から60日後までの予定。それより先の予定は、この範囲に入ってから初めてコピーされる。

ルールを保存しただけでは、その場ではコピーは作られない。コピー元のカレンダーに次の変更が入ったとき(または定期チェックで変更が見つかったとき)に、その時点の予定がまとめて処理される。すぐ試したいときは、コピー元のカレンダーに何か予定を作ってみるとよい。

元の予定を変えた・消したとき

処理が走るたびに、コピー元の予定とコピー先にある「予定あり」を突き合わせて、足りないものを作り、ずれたものを直し、要らなくなったものを消す。手作業での追従は要らない。

元の予定でしたこと コピー先で起きること
新しく予定を作った 同じ時間帯に「予定あり」が作られる
時間を動かした・長さを変えた 対応する「予定あり」の時間が同じように直る
タイトルや場所だけ変えた 「予定あり」は中身を持たないので、見た目は変わらない
予定を削除した・キャンセルになった 対応する「予定あり」も削除される

「不在」を選んだとき

「コピーする内容」で「不在」を選ぶと、通常の予定ではなく Google カレンダーの不在(Out of office)としてコピーが作られる。不在は予定と違う見え方をし、会議への招待を自動で断る設定もできるので、休みや外出を知らせたいときに向く。

不在は Google 側の制限で、Google Workspace アカウントのメインカレンダーでしか作れない。個人の Gmail アカウントや、メイン以外のカレンダーをコピー先にすると Google に断られる。

その場合、kichijitsu は失敗させずに「予定あり」に切り替えて作り直す。時間はブロックされるので予定が漏れることはないが、見た目は不在ではなく通常の「予定あり」になる。

切り替えが起きたルールには、設定画面の「設定済みのルール」に「不在に非対応のため『予定あり』で作成しています」という注記が出る。「不在」を選んだのにこの注記が出ていたら、コピー先が対応していないということ。不在として出したい場合は、コピー先を Workspace アカウントのメインカレンダーに変える。

この注記は、実際にコピーを作ろうとした結果として付く。ルールを保存した直後はまだ判定されていないので、注記が出るのは最初のコピーが作られたあと。

自分で作った不在の予定が kichijitsu の画面でどう表示されるかは、予定の扱いを参照。

注意点

「予定あり」は直接いじらない

コピー先にできた「予定あり」を Google カレンダー側で手で動かしても、元の予定には反映されない。しかも元の予定が次に変わったときに時間が上書きされるので、手で直した内容は残らない。時間を変えたいときは元の予定を変える。

手で削除した場合、ルールが残っていても自動では作り直されない。元の予定は変わっていない — つまり直すべきものは無い、と判断されるため。もう一度ブロックしたいときは、ルールを削除して作り直す。作り直したルールは対象期間の予定をひととおりコピーし直すので、残っている「予定あり」は先に片付けておく — 削除の確認で「作成済みのブロック予定も削除する」を付けたまま消せば、残りごと片付くので二重にならない。

ルールを削除するとき、作られた予定をどうするか選ぶ

一覧の × を押すと確認が出て、「作成済みのブロック予定も削除する」を選べる。はじめからチェックが入っているので、そのまま「削除する」を押せば、コピー先に作られた「予定あり」も Google カレンダーから消える。チェックを外して削除すると、追従だけが止まり、すでに作られた「予定あり」はコピー先に残る。

削除は1件ずつ試み、消せなかったものがあってもルールの削除は必ず行われる(消せなかった分はコピー先に残る)。残った「予定あり」は、あとから「コピー先に残ったブロック予定の掃除」で片付けられる。

コピー先を変えても、前のコピー先の予定は残る

ルールのコピー先を別のカレンダーに変えると、以降は新しいコピー先に「予定あり」が作られる。前のコピー先にすでに作られている「予定あり」はそのまま残るので、要らなければ「コピー先に残ったブロック予定の掃除」で片付ける。

連携を解除したとき、作られた予定がどうなるか

設定からアカウントの連携を解除すると、そのアカウントが関わるルールは片付けられる。すでに作られている「予定あり」の扱いは、ルールが残るかどうかで変わる。

複数の元カレンダーを持つルールでその一部だけを解除した場合、ルールは残った元カレンダーで生き続ける。このとき、解除したカレンダー由来の「予定あり」は解除の直後に片付けられる — 生きているルールは「元の予定がある分だけコピーを置く」を保ち続けるので、元の予定が見えなくなればコピーも消える。どのみち残った元カレンダーが次に変わった時点で消えるものを、待たずに片付けているだけである。

ルールごと消える場合(コピー先のアカウントを解除した、あるいはそのルールの元カレンダーが全部解除された)は、すでに作られている「予定あり」はコピー先に残る。ルールが無くなればコピーを保つ約束も無くなり、そこで消すのは追従ではなく取り消せない削除になる。解除には「作成済みのブロック予定も消しますか」を確かめる場面が無いので、 kichijitsu からは消さない — 元カレンダーを全部解除したときのように、コピー先のアカウントが生きていて技術的には消せる場合でも同じである(コピー先のアカウント自体を解除したときは、そもそも kichijitsu からそのカレンダーを操作できない)。残った分は「コピー先に残ったブロック予定の掃除」で片付けられる。あらかじめ消しておきたいときは、解除する前にルールを削除して「作成済みのブロック予定も削除する」を選んでおくとよい。

コピー先のアカウント自体を解除した場合だけは、掃除もそのままでは届かない(kichijitsu からそのカレンダーを見られないため)。その場合はいったん連携し直してから掃除すると片付けられる。

コピー先に残ったブロック予定の掃除

上のどの経路で残った「予定あり」も、設定の「コピー先に残ったブロック予定の掃除」から片付けられる。ルール削除でチェックを外した分・コピー先を変えた前の分・連携解除で残った分を区別せずまとめて扱える。

自動生成された「予定あり」には目印が付いているので、ルールの記録が残っていなくても、コピー先のカレンダーを見るだけで見つけられる。「探す」を押すと連携中のアカウントの書き込めるカレンダーを調べ、見つかった分を日付とカレンダーごとに一覧する。

はじめは何も選ばれていない。消すものを選んでから「削除する」を押すと、件数とカレンダー名を出した確認が入る。これは Google カレンダーからの取り消せない削除である。

いま動いているルールが作った「予定あり」は出てこない(それらは掃除の対象ではなく、元の予定に追従して自動で片付く)。削除の直前にもう一度確かめるので、探したあとにルールを作り直した場合など、掃除の対象でなくなったものは消されずに理由が出る

調べられなかったカレンダーがあれば一覧の前に出る。その分は見つかった件数に入っていないので、0件と出ても「そのカレンダーには無い」ことにはならない。

コピーがさらにコピーされることはない

自動生成された「予定あり」には目印が付いていて、どのルールのコピー元としても拾われない。A → B と B → A のようにルールを組んでも、コピーが際限なく増えることはない。

うまくいかないときに画面へは出ない

コピーの作成・更新・削除が Google 側の都合で失敗しても、その1件が飛ばされるだけで、アプリ上にエラーは出ない。他の予定や他のルールには波及しない。反映されない予定があるときは、コピー元・コピー先の選択と、対象が1日前〜60日後の範囲に入っているかを確かめる。

また、ごく短い時間に変更が集中した場合の完全な整合までは保証していない。数が合わないと感じたら、コピー元の予定を1つ動かして処理を起こし直すとよい。